カテゴリー別アーカイブ: blog

脳腫瘍 手術後の後遺症とリハビリ

こんにちは。癌サバイバー・ミュージシャンの浅井しんやです。

前回は僕が脳腫瘍になってからの、入院から手術までの体験をお伝えしましたが、

本当にたいへんなのはここからでした。

ここでは、僕が体験した脳腫瘍 手術後の痛みや後遺症、

その後のリハビリについての体験をお伝えしたいと思います。

皆さんの参考にしていただければと思います。

 

痛みのピークは手術当日の夜

手術が終わって目を覚ました時には

集中治療室のような場所で、母と兄がいてくれました。

かなり記憶があいまいなのですが、

一言、二言、会話を聞いたかな、くらいにしか覚えていません。

そのあとすぐにまた意識がなくなりました。

次に記憶があるのは、その当日の夜中です、苦しくて目が覚めました。

全身が管に繋がれて身動きが取れず、痛みもひどく、のどがカラカラで

ナースコールを鳴らし続けました、

体に痙攣が何度も起こり、痙攣を鎮めるための薬が投与されました。

ナースさんがほぼつきっきりで看てくれましたが、この時が一番しんどかったです。

翌日の朝が来てもまだ集中治療室にいましたが、

意識ははっきりしており、会話はできました

しかし、まだ体は動かすことができませんでした。

貴重品を手術の時に家族に預けており、スマホもないので

家族と連絡も取れません。

手術の翌日は、ただ寝ているだけです。

医師やナースさんは話しかけてくれますが

やはり心細いので家族には早く面会に来てほしい

という気持ちになりました。

しかし、午後を過ぎても誰も合いにきてくれなかったのです。

祖母が亡くなった

夕方16時ころだと思います。

ようやく母が面会に来てくれました。

僕は正直に言ってしまいました

「母さん、今日はもうちょっと早く来てほしかった。」と

母は言いました

「ごめんね、、、、昨日の夜、おばあちゃん、、亡くなったの。」

 

 

 

 

 

 

 

 

僕はものすごいショックを受けました。

僕の手術の日に祖母が亡くなった。。。。

そんなことあるでしょうか。

祖母は僕の身代わりになって僕を助けてくれたのかもしれない

直感的にそんなことを思いました。

 

 

母は自分の実の母が亡くなったにも関わらず、

その翌日に実家から2時間かかる病院まで面会に来てくれたのです。

息子が大手術し、自分の母親を亡くす、この状況で一番辛かったのは

であることがわかりました。

 

術後の痛みは思ったほどではない

人生落ちるときはここまで落ちるのかということを身を持って知った経験でした。

しかし、手術は無事成功したわけです。一番大きな峠は越えたので、あとは回復を待つだけです。

なので、ここからは精神的には気持ちが楽になります。

ただ、手術後の痛みはどうなの?めっちゃ痛いんじゃないの?

と思われるかもしれません。

僕も、覚悟はしていましたが、

意外と痛くありません

痛みがないわけでは決してないですが、思ったほどでもない。という感じです。

胃腸などの消化器系の臓器と違って、

脳は基本、食事を摂ったりして無理に動かすことがないからです。

これには、ほんとに助かりました。

しかし、術後直後は、全身に管が刺されていて、

特に尿道に刺されている管はたまに痛いのでそちらが気になりました。

脳腫瘍手術後の後遺症

脳腫瘍の摘出手術は脳の一部を切除することになるので、

当然、脳のその部分が担っていた機能を失う可能性があります。

その意味で僕は本当に運が良かったといえます。

右脳の前頭葉の中でも、ほとんど、日常生活に影響が出ない場所に腫瘍ができていました。

しかし、それでもやはり全く後遺症がないわけではありません。

ちなみに術後直後は、左半身はまったく動かせませんでした。

脳からの神経伝達がうまく伝わらず自分の体ではない感じです。

そのため、ベッドから上体は起こせても自分で一人で立つことができません。

当然、歩けないのでしばらくの間は車いす生活になります。

食事も右手しか動かないので左手でお皿を持って口まで運ぶことができません。

トイレに行って用を足すのが一苦労になります。

 

しかし、このような状態もリハビリを通じて徐々に元に戻っていきますので安心してください。

 

ちなみに今、僕は術後1年半たちますが、それでも以前に比べて

左半身の運動機能に関しては全般的に低下しているようです

なお、これはまた別の記事で書きますが、脳手術をした後も数年間は、てんかん発作のリスクはなくなりませんので、医師からは抗てんかん薬を処方されます

ただし、利き手が右なので他人から見て異常があるようには見えないですし、

自分でもわからないくらいにまでは回復できました。

 

 

リハビリは修行のよう

術後、しばらくして体についている管が外され、リハビリが始まります。

出来るだけ早くリハビリを開始しないと体の機能が回復しずらくなるようなのでがんばりましょう!

僕の場合、リハビリの時間は1日のうち午前中の約1時間~1時間半程度

理学療法士さんと作業療法士さんの2人の先生についてもらっての

トレーニングが始まりました。

理学療法士さんからは、寝返る、起きる、立ち上がる、歩く、階段を上がる、体の左右のバランスをとる、

などのトレーニングを

 

作業療法士さんからは、主に手作業(手を握る、開く、指折り数える、掴む、離す、ひもを結ぶ、

キーボードタイピング等)と認知テスト(小学3~4年生レベルの判断推理テスト)のトレーニングを受けましたが、

これが意外とうまく出来ない事に自分でもびっくりします。

当たり前といえば当り前ですが、脳の一部を失っているわけです。

今までできていたことができなくなっています。

動作だけでなく、思考についてもかなりのレベル低下を実感します。

これには非常に歯がゆい思いをしました。

 

何よりも、手術後、体力が回復したとしても、リハビリでOKが出るまで退院は許可されないのです。

僕は一刻も早く退院したかったので、必死にリハビリに取り組みました。

 

 

ちなみに、僕は、自ら希望して病室を個室に変更させてもらい、

母に自宅からミニギターを持ってきてもらいました。

そして、暇があれば病室でギターを弾いて左手を動かす練習をしていました。

 

 

まとめ

ここで簡単に内容をまとめておくと

*痛みのピークは手術当日の夜で、それ以降は徐々に楽になっていく

*手術後の頭の痛みは思ったほどでもない

*手術直後は左半身が動かなくなったが、リハビリを通じて徐々に回復していく

*術後1年半たっても多少の後遺症は残るが、機能に関してはほとんど気にはならないレベル

*術後1年半たってもてんかん発作のリスクはなくならない

*リハビリは意外と思うようにいかず、OKがもらえるまで時間がかかる

あくまで僕個人の体験ですが、参考にしていただければと思います。

 

 

 

 

 

 

 

脳腫瘍 入院と開頭手術

こんにちは。癌サバイバー・ミュージシャンの浅井しんやです。

脳腫瘍の手術をすると決断したとしても

実際にこれからどのようなことが自分の身に起こるのか

気になりますよね。

僕も当然、初めてのことなので、わからないことだらけでした

ここでは脳腫瘍の摘出手術(開頭手術)を受けるにあたって

僕が体験したことをお伝えします。

事前に知っておくことで少しでも心理的不安の軽減になるかと思います。

各種検査が行われる

僕の場合は入院前に

*血液検査

*胸部レントゲン検査

入院してから

*脳のCTスキャン

*造影剤を使用した脳のMRI

それからこれはよくわかりませんが、

腰から注射器のようなもので脳から循環している体液を採取するような検査がありました。

検査について痛みはほとんど伴いません。(注射器の針で刺される痛みがあるくらいです)

造影剤を使ったMRIはかなり時間がかかった記憶があります

狭い窯の中でじっとしたまま約1時間弱「カンカン」音が響きます(耳栓をしてもらえます)

入院日当日

入院日当日は病院の受付で手続きを済ませて、入院病棟へ移動します。

病棟では、担当のナース、主治医からのあいさつと、

今後の治療スケジュールの説明がありました。

同じ部屋になる他の患者さんに挨拶をし、荷物の整理をします

荷物は事前に宅配便で送りつけておきましょう

また入院時に必要なものについては

以前の記事にかいていますのでそれを参考に準備してください

どうしても眠れない夜は睡眠薬をもらう

病院の消灯時間は21時でした。

普段この時間に寝る習慣がないとなかなか眠れません。

手術を控えていると不安もあるのでなおさらです。

眠れない夜、僕は消灯時間を過ぎても病棟のウロウロしたり、

スマホをいじったりしていました。

巡回のナースさんが来られますが、

起きていても静かにしていれば注意されることはありませんでした

LINEのやりとりくらいしていても何も言われないので大丈夫です。

ただ、眠りたいのにどうしても眠れない場合はナースさんに相談すれば、

睡眠薬をもらうこともできる場合があります

なるべくなら使わないほうがいいみたいですので、

どうしてもの時だけにしておきましょう。

手術についての説明を受ける

僕の場合は入院して5日目が手術の日になっていました。

それまでの間に各種検査と、医師から手術の説明を受けるとともに、

手術の同意書にサインすることになります。

説明は最悪の事態になった場合のことも言われるので、

同意するのを躊躇しそうになったりもしますが、万が一のケースです。

僕は医師を信用してサインしました。

手術当日の流れ

前日の夜まで食事ができましたが、

手術当日の朝までに便は出しておくように言われます。(下剤を処方されます)

当日は手術室に入る手前まで家族の付き添いが可能です。

(僕の場合は兄が付き添ってくれました。)

また、貴重品は病棟に置いておけないので、

家族に渡して管理してもらうことになります。

手術前に手術用の服装に着替えます

足首の閉まる靴下と

ワンピースの大きいエプロンのような服だったと記憶しています。

手術室まで自分の足で移動します。

手術室の前で兄に行ってきますと伝えて、手術室に入り、

自分で手術台まで上がりました。

麻酔は全身麻酔で専用のマスクから白い気体を吸い込むと

しばらくして意識がなくなりました。

脳腫瘍 手術時間は6~8時間(ただし、長引くこともある)

僕の場合、手術にかかる時間は6~8時間程度と説明されていました。

ですが、蓋を開けてみると、

なんと10時間以上に及ぶ手術になったようです。

この間、本人は意識もなく寝ているだけなので何もわかりませんが、

待たされている家族は何かあったのではないかとかなり心配したようです。

でも、手術は何事も問題なく成功しました。

最新のナビゲーションシステムや、術中MRIを使うことにより、

より安全・正確に、腫瘍の取り残しがないように手術をしていただきました。

今、こうしてとても元気にいられています。

とても感謝しています。

手術時間は多少長引くことがあると知っておくといいかもしれません。

髪の毛は部分そりでOK

皆さんの中には脳の手術をするということは髪の毛はどうなるのか、

丸坊主になるのか、気になっておられる方もいるのではないでしょうか

僕も正直、そこは気になっていました。

でも大丈夫です。丸坊主にならなくて済みます。
開頭手術といっても頭を切る部分は一部です。
その部分だけ髪の毛を剃れば問題ないのです。
しかも、手術時間中に、麻酔が効いてから剃ってくれるので、
まったくストレスなく済みます。手術後も、周りの髪の毛でうまく隠せるようになりますので、包帯を取ってしまえば、手術したのかどうかさえわからないようになります。

まとめ

 

だいたいの入院から手術までの流れがわかったのではないでしょうか

ここで記事の内容をまとめておきますと

*入院前後に各種検査が行われるが、ほとんど痛みはない

*不安で眠れない夜は睡眠薬をもらうことができる

*事前の医師からの説明では、手術で起こりうる最悪のケースについても説明を受ける

*手術は全身麻酔で行われ、寝ている間に終わる

*手術時間は予定より長引くこともある

*髪の毛は手術中に部分剃りしてくれ、手術後の見た目もさほど変わらない

ということになります

どうでしょう、少しは不安が軽減されてきたのではないでしょうかあくまで僕個人の経験ですが、参考にしていただければと思います。 

 

 

 

 

脳腫瘍 入院に必要なもの

こんにちは。癌サバイバー・ミュージシャンの浅井しんやです。

前回は脳腫瘍の手術を受けるまでの不安と恐怖への対処法について書きました。

それでは、今回は実際に入院するにあたって必要なアイテム 事前に準備したもの

について

お伝えしたいと思います。

入院時 持ち物リスト(標準)

入院時に必要なものをざっと挙げると

*スマホ(携帯電話)・充電器

*財布

*衣類(下着含む)

*パジャマ(病院でレンタルする場合は必要なし)

*メガネ(コンタクトレンズ)

*薬類

*歯ブラシ・コップ(プラスチック製のものがよい)

*シャンプー・ボディーソープ(病院に備え付けはない)

*洗濯用洗剤(院内でも買えると思います。一回分の使い切りタイプが便利)

*髭剃り(電動が便利)

*タオル(数枚)

*ビニール袋(数枚)(汚れた下着やごみを入れる)

*小さめの袋(衣類や書類などを入れる)

*ボックスティッシュ

*ストロー付きペットボトル(ベッドで横になりながらでも給水できる)

*箸・スプーン(病院に備え付けはない)

*水筒(病院で毎日お茶がもらえるのでそれを溜めておく用)

*上履き(スリッパ)

*イヤホン(テレビ用 コードはある程度長いほうが便利)

*筆記用具

*入院のしおりなどの病院から渡される書類等。

入院時 持ち物リスト(あったら絶対便利)

標準的な持ち物以外に以下は絶対あったほうがいいものです

*i-pad(ノートPC・ポータブルDVDプレーヤー又はゲーム機等)

入院時は時間があり余るほどあります。お笑いを見たり、映画をみたり、ゲームをしたり時間をつぶすアイテムがあったほうが絶対にいいです。

僕はこの時、Amazonプライムビデオさんにお世話になりました。

延長コード・たこ足タップ

意外と忘れがちですが、病院のコンセントは1つか2つしか使えませんので、これは必ず必要になります。

*ポケットWifi

病院のフリーwifiでうまく接続できないなどのトラブルがあった時に重宝します。

*S字フック

これ、意外なんですが、あったら結構便利です。

ベッドにビニール袋ひっかけたりといろいろ使えます

※なお、衣類ハンガーなどは病院に乾燥機がある場合は洗濯物を乾かす必要がないので必要ないと思います。

最後に

いかがだったでしょうか

これらはすべて入院時にもっていくと大荷物になるので、

事前に病院あて宅配便で送っておくことをお勧めします。

この他にも人によっては以下のようなものがあったら便利かもしれません

*手鏡

*爪切り

*本・漫画

*小型の置時計

*爪楊枝

僕の場合は、最終的にこれ以外に抱き枕と、ミニギターまで持ち込んでいました(笑)※ミニギターは大きな音は出さず、個室に入れてもらった後に持ち込みました。

参考にしていただければと思います。

 

脳腫瘍 手術を受けるまでの不安と恐怖への対処法

こんにちは。癌サバイバー・ミュージシャンの浅井しんやです。

前回は僕が経験した脳腫瘍の症状(てんかん発作)と治療方法探しについて書きました。

今日は脳腫瘍の手術を受けると決めてから、

実際に手術を受けるまでの間の恐怖と不安の向き合い方や・対処法について

僕がやっていたことをお伝えします。

 

手術を受けるのは誰でも怖いですよね、

しかも手術までの期間があればあるほど、いろんなことを想像してしまったり、

考えたりする時間が長くなるので、さらに不安が大きくなってしまうと思います。

僕は人一倍怖がりで臆病なので、本当にこの時期が辛かったです。

 

 

僕がどのようにこの時期を乗り切ったか

これを知ることで手術までの不安・恐怖とうまくつきあってくことができると思いますので

参考にしていただければと思います。

 

 

不安に感じることはすべて主治医に聞いておく

まず最初にすべきことはこれです。

不安とか恐怖という感情は、まだ知らないこと、経験したことのないことに対して感じる感情です。

つまり知らないから怖いのです。

たいていのことは経験してしまえば、思っていたよりも怖いものではなかったということが往々にしてあります。

ですので、手術やこれから自分が受ける治療について不安に思うこと、わからないことは何でも主治医に質問して明らかにしておきましょう。

僕は医師から説明を受けるときは聞き逃さないようにボイスメモを録るようにしていました。

どういうものかを知っていれば不安は少しは軽減します。

 

ひたすらお笑いDVDを見て笑いまくる

正直、これが一番効果がある方法です。

笑いは世界を救います。

普段お笑いとは縁遠い僕でしたが、この時ほど笑いの力に感謝したことはないです。

笑い以上に緊張を解きほぐしてくれることはないと思います。

なんなら手術の直前まで笑っていられたらこっちのものです。

僕は不安で寝れないときはお笑いDVDを流しながら横になるようにしていました。

そうすると意外と寝れますのでおすすめです。

 

明るく前向きになる音楽を聴く

これもとても効果があります。

お気に入りの音楽の中でも出来るだけ明るい気持ちになれる音楽、

元気にさせてくれる音楽を聴くことです。

 

音楽は日常に入ってきます。

何か作業をしながらでも聴くことができます。

 

暗闇に寄り添うような音楽も僕は好きですが、

こと不安や恐怖を感じているときは

それを打ち消してくれるような、

アップテンポで元気がでる音楽を聴いてみるのはいかがでしょうか。

 

 

ちなみに僕はハイスタ、KEMURI、B-DASH、Husking Bee、 など

聴くだけでテンションが上がってしまう曲を聴いていました。

抱き枕にしがみつく

人間、調子の良いときは全然思わない事でも、自分が窮地に陥った時にはじめてわかることがあります。

「あかん、おれ・・・やっぱり、ひとり・・無理や・・・!!!!!!(゚Д゚≡゚д゚;)」

男36歳(当時)、一人暮らし、未婚、彼女なし、正直、この状態でこの病気。

つらいです。(笑)

 

誰かそばにいてくれる人がいれば、

いくらかメンタル面で助けてもらえるのかもしれませんが、

そんな都合のいいことありません。

 

なので買うことしました。抱き枕を(笑)

所詮はモノですが、不安でしんどい時に抱き枕にしがみつくと、意外と心が落ち着きます。

できれば可愛いらしい抱き枕だと、見てるだけで癒されます。

僕はこのバナナの抱き枕をチョイスしました。

ビーズクッション入りで抱き心地も抜群です(笑)

気心しれた仲間に不安を打ち明ける

気心しれた人に会って話をすることはとてもいいと思います。

特にこういう時、自分のしんどい状況や、マイナス面もさらけ出せる信頼できる相手と話をしましょう。

本当に大切な仲間とは、話すことでかなりのストレス軽減になります。

ただし、必ず相手を選んでください。

病気をした時は自分のエネルギーレベルがどうしても落ちているので、

同じようにマイナスの波動を持った人が近づいてくることがあるからです。

話をしているうちに、自分のエネルギーが取られていっていると感じるような相手は避けましょう。

相手にはそんなつもりはないかもしれませんが、

共倒れしてしまっては、意味がありません。

今は自分にわがままになって、自分の身を守ることを第一に考えましょう。

 

また特に注意が必要なのが、大きな病気を患ったこのような時ほど、

友人・知人から宗教の勧誘に合いやすいことです。

相手は本当に 「あなたを救いたい」という好意から

あなたに近づいてきているのかもしれません。

もちろん本当にあなたがその宗教や教えを良いと思ったのなら止めませんが、

こんな時ほど冷静に物事を見るようにしてください。

僕は神様を信じていますが、それでも

自分はまったく何も行動せずに、ただ神様にお願いするだけで物事が好転するようなことはまず冷静に考えてないと思います。

(なお、「祈る」こと自体にはパワーがあると、僕は思っています。ただ、その場合でも自分で必要な行動はとらないといけないと思います。)

せっかくの人との繋がりや友情を壊さないためにも、

冷静に自分に必要がないと思うことは正直に、

そして誠実にお断りしましょう。

まとめ

いかがだったでしょうか。

手術までの不安・恐怖には

①不安に感じることはすべて主治医に聞いておく

②笑いを取り入れる

③元気の出る音楽を聴く

④抱き枕にしがみつく

⑤気心しれた仲間と話す

の5つの方法をご紹介しました

僕は実際にこれをやってみて、なんとかこの時期を乗り切りました。

ぜひ試してみてください。

 

悪性脳腫瘍グリオーマ(癌)から生還!!癌サバイバー・ミュージシャンBLOG

2017年12月に脳腫瘍が見つかり手術を受けて悪性の癌であることがわかり、

医師から抗がん剤・放射線治療をするように勧められました

悪性度の高い進行性の癌のため、手術だけでは治らないと。

今治療をしておかないと確実に再発すると言われました。

しかし、僕はその治療を断りました。

 

あれから、早3年半が過ぎました

検査の結果、現時点で再発なく、まったく異常なく経過しています

癌だったとは思えなくらいに今とても元気です。

ここに至るまでには本当にたくさんの試練がありました。

このブログでは、癌になって僕が経験したこと、学んだこと等を書いています

癌になってしまった人。治療手段に迷っている人。再発をしないように今、頑張っている人、癌を予防したい人など。

僕のこの経験がわずかでも役に立つのではないか、という思いから、このブログを立ち上げました。

ここで書いていることは、あくまで僕個人の体験、経験から、僕が癌という病にたいして思うこと等を述べているものであり、

何かの学術的根拠等のあるものではありません。

僕の意見が絶対だと言っているわけでもありません。

僕の経験はあくまで一例として、参考にしていただければ幸いです。

 

2021年 5月 癌サバイバー・ミュージシャン 浅井しんや

 

 

 

・脳腫瘍 その症状と治療手段

・脳腫瘍 手術を受けるまでの不安と恐怖への対処法

・脳腫瘍 入院に必要なもの

・脳腫瘍 入院と開頭手術

・脳腫瘍 手術後の後遺症とリハビリ

・脳腫瘍 抗がん剤・放射線治療は受けないと決断

・脳腫瘍 癌の標準治療(抗がん剤・放射線)を受けなくていい根拠

・脳腫瘍 癌と宣告を受けてからのメンタルの作り方

・脳腫瘍 癌になった原因について

・脳腫瘍 癌 食事療法について その1(摂ってはいけない食品について)

・脳腫瘍 癌 食事療法について その2(癌に効く野菜について)

・脳腫瘍 癌 食事療法について その3(野菜スープの作り方について)

・脳腫瘍 癌 食事療法について その4(にんじんジュースの作り方について)

・脳腫瘍 癌と睡眠不足との関係

・脳腫瘍 癌に打ち勝つ睡眠の摂り方

・脳腫瘍 癌を治すために一番大切なこと

 

脳腫瘍(癌) その症状と治療手段

こんにちは。癌サバイバー・ミュージシャンの浅井しんやです。

平穏だった日常から、ある日突然、医師から脳腫瘍と宣告されたら、誰だって不安になりますよね。

僕もそうでした。急に奈落の底に落とされて、不安で頭がいっぱいになり、目の前が真っ暗になりました。

しかし、あれから1年半がたとうとしていますが、今僕は何もなかったかのように元気に生活できています。

ここでは、脳腫瘍と宣告されてから僕の身に起こったこと、経験したこと、知っておけばよかったことなどを公開していきます。

 

今不安の真っ只中にいるあなたに、これから起こるであろうであろうことを事前に知っておくことで

不安を少しでも和らげることができると思います。

 

脳腫瘍の症状(てんかん発作)

僕が脳腫瘍という病に罹っていることを知るきっかけになったのは「てんかん発作」でした。

仕事で外回りをしていた時、訪問する会社へ向かう途中、一人で横断歩道で信号待ちをしていました。

しかし、そこからの記憶がありません。

急に意識がなくなって倒れたのです。

 

意識が戻ったのは救急車の中でした。

そのまま、病院へ緊急搬送され、CT検査を受けた結果、右脳の前頭葉に白い影が映っていました。

医師からは脳腫瘍と診断されました。

医師の診断を受けた直後にまず僕が最初に思ったのは、脳腫瘍って何?ということ。

聞いたことのない名前だけれど、壊滅的な印象を受けました。

ある程度の大きさだったために腫瘍を摘出するためには開頭手術を行う必要があるということを告げられ、その日はてんかん発作を抑える薬(イーケプラ錠)を処方され、帰宅しました。

 

家に帰り、インターネットでググってみると「脳腫瘍は怖くない」という記事が出てきました。

それによると脳腫瘍の半数以上は良性であり、完全に取りきることができれば治癒できる病気であるとわかりました。

なお、良性と悪性の違いはざっくりいうとその腫瘍の増殖スピードの違いのようです。

CT検査で確認した医師の見立てでも、おそらくは良性であろうということでした。

つまり、僕の場合はできた腫瘍が手術で取り切れる位置にあり、

おそらくは良性だろうということで、手術を受ければ治癒できる可能が高いように感じました。

 

しかし、僕本人からすれば、昨日まで何の痛みもなく、生活上、何の不自由も感じず生活できていて、

急に脳腫瘍だから早急に手術をしましょうと言われても、まったく信じられませんでした。

その年に受けた人間ドックでも(脳の検査はオプションのためしていなかったとはいえ)何の異常もなかったのです。

僕は何かの間違いだと思いました。これは悪い夢だと。

そして処方された抗てんかん薬もめまい等の副作用が強くしんどくなったので

飲まずにいました。

 

抗てんかん薬は飲んだほうがいい

会社の先輩とカフェでお茶をしていた時でした。

また急に意識がなくなり、緊急搬送になりました。2回目のてんかん発作です。

今度は前回と違う病院に運び込まれました。そして同じように検査。

当然同じ結果をここでも医師に告げられることになります。

手術する以外に手はないと。

 

僕もさすがに2回も同じことが起こってしまうと現実を認めざるをえなくなりました。

てんかん発作は本当に怖いです。いつ、どこで起こるのかまったく予想がつかないのです。

直前まで何も調子が悪くなくても起こります。

そして起こったら最後、意識を失うだけではなく、

痙攣し、舌を噛んだり、体が硬直し、目覚めたときにものすごく痛い上に、

発作が起こった場所が駅のホームや、大通りなどだったら

そのまま事故になる可能性だってあります。

 

ですので、少なくとも脳腫瘍の手術が終わり、腫瘍がなくなるまでは、

副作用がしんどくても抗てんかん薬を服用することをおすすめします。

 

脳腫瘍の治療方法を探す

僕もようやくこれが夢ではないことを認めざるを得なくなりました。

でも僕は思っていました。脳腫瘍があることは認める。

でも手術は嫌だ。何か他の方法があるに違いない。

開頭手術って頭を開く手術ですよ?

メチャクチャ怖いじゃないですか?

想像しただけで気を失いそうです。

ちなみに僕は血液検査で自分の血を見るだけで気分が悪くなって倒れるような人間だったのです。

そんな人間が、頭を開くなんて無理 無理!!無理!!!!!!!(゚Д゚≡゚д゚;)

 

僕はほかの治療手段を探すことにしました。

 

インターネット・家族・友人・知人、あらゆる人的ネットワークを使って、

自分が脳腫瘍であることを伝え、

何かいい方法を知っていれば教えてほしいと言いました。

もし、あなたが自分の病気を他人に知られることに抵抗がなければ、自分の状況を伝えてみることをお勧めします。

こういう時はリアルな人との繋がりで助けてもらえることがあるかもしれません。

 

僕の場合は偶然、会社の同僚の知人の繋がりで

某大学病院の脳外科の第一人者と呼ばれる先生に

診察してもらう機会に恵まれました。

最新の設備のある病院で、豊富な経験のある

その先生に診てもらえるなんて本当にありがたいことです。

 

事前にいろいろインターネット等で手術以外の治療手段があることを調べていましたが、

それが自分の場合に適用できるのかは実際に医師に聞いてみないとわかりません。

 

しかし、診察の結果、やはり僕の場合は、腫瘍がこぶしくらいの大きさにまで達しており、

開頭手術以外の方法はないと告げられました。

 

手術を嫌がる僕に、むしろ手術できるから良かったじゃないかという感じでした。

 

腫瘍のできた脳の位置や、形状によっては手術が難しい場合もあるとのことでした。

つまり、僕の場合は腫瘍のできた脳の位置からしても、

その形状からしても、手術で取り除くことができ、

かつ、手術後の後遺症に関してもほとんど影響がないだろう

ということだったので、不幸中の幸いといえる状況だったといえます

 

 

 

ここまできて、ようやく僕は手術を受けることに決め、

腹をくくることにしました。

 

治療方法は一つではない

この時点で僕は自分の脳腫瘍は良性であると信じており、

手術すれば、それで終わりだと思っていました。

 

ですので、それ以上の治療方法を調べることはしなかったのです。

結果的に僕は手術をしてよかったと思っていますが、

この時点で自分の脳腫瘍が悪性の癌であるとわかっていたら、

もう少し癌に関する情報を集めてから

手術するかどうかを判断していたと思います。

 

まとめ

いかがだったでしょうか。

一言に脳腫瘍といっても脳にできる場所、種類は様々だと思います。

そのため、脳腫瘍になって起こる症状も人によって違うと思います。

僕のようにてんかん発作が起こるまでまったく異常に気が付かないケースもあります。

 

(今思えば、ちょっとした体からのサインはあったのですが、

ただの疲れだと見逃していました。)

 

 

ここで僕の経験からお伝えしたかったことをまとめると

*てんかん発作はいつ起こるかわからないので抗てんかん薬は飲み続けたほうがいい。

*自分の病気や状況を人に言いふらして助けを求めると、意外にもご縁が繋がることもある。

*治療方法は決して一つではないので、できるだけ情報を集めてから決断してもいい。

ということになります。

ぜひ参考にしてみてください。