こんにちは。癌サバイバー・ミュージシャンの浅井しんやです。
癌の標準治療(抗がん剤・放射線治療)を受けないと自分で決心したものの
それを家族にどう伝え、理解してもらうのか
悩まれている方ももしかすると多いのではないでしょうか
世間の常識とは逆の道を選択するというのは、それだけでも大変ですが、
こと命に関わることとなると、自分だけの問題ではなくなります。
癌の治療を受けないと言えば、ほとんどの場合、家族は反対すると思います。つまり、
バカなこと言わないで、お医者さんの言うとおりに従ってくれと言われるのではないかと思います。
ここでは、僕が家族にどのように伝え、自分の意志を受け入れてもらったのかをお伝えしたいと思います。
可能な限り家族と密にコミュニケーションを取る
医師から癌宣告を受けた後から、僕は重度の鬱状態になりました。
何をすることもできず、恐怖から震えが止まらなくなり、とうとう一人でいることができなくなりました。
そうして、一旦、両親のいる実家へ戻り、英気を養うことにしたのですが、
不安はどこへいっても変わることはありません。
僕が落ち着かない様子を両親はずっと見ながら感じていたと思います。
そして、その間、たくさん両親と話をするようにしました。
癌の標準治療(抗がん剤・放射線)を受けなくていい根拠となるものを探す
しばらくして、僕はとにかく癌と向き合うことにしました。
癌とは何なのか、どんな病気なのか、知ることによって不安を軽くしたかったのです。
癌に関する本を読破する
まずは癌に関する本を大量に買って、片っ端から読みふけりました。
ここで重要なのが本選びです
癌に関する本も2種類あります。
つまり、西洋医学的治療を前提とした癌治療の本と、それとは、まったく違う視点から癌にアプローチする内容の本です。
僕は当然、後者の内容の本を読みました。
どの本を選ぶかでその後の人生が本当に左右されます
僕はかなりの本を読みましたが
どれか1冊を選ぶなら
とにかくこの本は読んでおいてほしいです
僕はこの本から派生していろんな本に巡り合うことができました
ここに載っている本の著者で気
になったものがあれば、ぜひその著者の他の本もよんでみてください。
かならず役に立ちます。
Youtubeで癌に関する発信をしているものを見て学ぶ
次にYoutubeです。
僕は本当にこのような情報を発信してくれた方々に心から感謝しております。
Youtubeは、あとあとも、自分のメンタルを保ち、固い意志を貫くのにとても役に立ちます。
ここでは僕が本当に役にたったと思う方々のものを載せておきます。
どうか見てみてください
これらの本や動画を僕は癌の治療を受けない(抗がん剤・放射線治療をしない)根拠にしました。
また、同様に家族に自分の決意を説明する際にも 非常に役立つツールとなると思います。
正直に自分の気持ちを話す
僕は独身だったので、家族は離れて暮らす両親と、兄、姉でした。
このうち父とは絶対に意見が食い違うことが目に見えていましたから、自分が治療を受けないつもりでいることは一切話さないことにしました。
兄は僕と同じ抗がん剤・放射線治療反対派だったので、かなり密に連絡を取り合い、メンタル的にも助けてもらいました。
姉には治療を受けないことは言いませんでしたが、最終的には僕の判断を受け入れてくれるだろうと思いました。
問題は母でした。母にはやはり本当のことを伝えておきたかったので正直に話すことにしました。
「母さん、俺、治療を受けても今より良くなる気がしない、むしろ今より悪くなる気がしかしない。ただでさえ今かなりしんどい、また入院したら、もう耐えられないと思う。」
母は、はじめはやはり、治療を受けて欲しいと思っていたようでしたが、
僕が本や動画などで勉強するうちに、自分も一緒になった勉強してくれるようになりました。
そして最終的には僕の判断を受け入れてくれるようになりました。
僕は心から母に感謝しました。そして誇りに思いました。
医師よりも、世間一般の常識よりも、僕を信じてくれたことを。
治療を断ることを医師に告げる
とはいえ、やはり常識的な治療を断るにはとても勇気がいります。
調べればわかりますが、癌に関しての情報は多すぎるほどあります。有力と思えることでも、
人によって言ってることが真逆だったりします。何を信じるかは本当に自分次第です。
その当時、僕は治療を受けることの苦痛を考えれば、とりあえず一時的にでも今、そこから逃れられることのほうがずっと重要でした。理屈ではなく、体が拒否反応を示していました。
なので、治療を受けなくて大丈夫という確信はまったくなかったですが、治療を断ることの決意は固かったと思います。
僕は事前に決めておくことにしました。つまり、医師にどんなことを言われようとも、自分は断るんだということを。
なぜなら不安を抱えているときは決意が揺らぎやすいからです。
そして、こうも思いました。仮に途中でこの決断が違うと思ったら、撤回すればいいと。
何か言われても、その時、謝れば済むだろうと。だから、とりあえず今はNOと言おうと。
僕は医師を前に震えながら次のことを伝えました。
①手術を無事問題なくしてくれて感謝をしていること。
②とりあえず現段階では、抗がん剤・放射線治療を行うことはいったん保留させてほしいこと。
③そのうえで、継続して定期的に検査を受けさせてほしいこと。
その時はかなり都合のいいことを言ったなと思いました。
その分野で第一人者と言われる医師の進める治療を断り、検査だけ受けさせてほしいと言ったのですから。
医師はやはり少し機嫌を悪くしたようで、少し脅すように言いました。
「じゃあ、いったい君は、いつになったら治療をうけるのか。君のような頑固な患者は、もう手遅れになってから医者を頼ってくる。はっきり言っておくが、癌というものは手術だけでは絶対に治らない。今治療を受けなければ、99%癌は再発する。」
僕はそれを聞いて震えました。
そして、震えながら勇気を振り絞って言いました。
「申し訳ありませんが、現時点で治療を受ける気はありません。」
今思い出しても、よくあの状況下でこの言葉が言えたなと思います。
でもあの時、これを言えたことで道は開けた気がします。
まとめ
いかがだったでしょうか
ここでは、僕が癌の標準治療を受けないことを決断するのに役立った情報、それを家族に説明するために取った行動。そして、治療を受けないことを医師に告げるときのポイントについてお伝えしました。
内容をまとめると
*家族と密にコミュニケーションをとれる環境に身を置く。
*本やYoutubeなどで癌について発信している人から学び、その内容を家族にも伝える。
*家族に自分の気持ちを正直に伝える。
*医師から何を言われようとも、自分の意志を通すと決めていく。
参考にしていただければと思います。